コンセプト

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もりもりパークが出来るまで

旭川市は雪の積もる期間が長いため「冬でも子ども連れで遊べる屋内の施設」を望む声が非常に多く、また、人出が少なくなっていた中心市街地に親子が集う場所を作ることで賑わいを取り戻すことを考え、旭川市では、年間を通じて開設する「こども向け屋内遊戯場」を設置することにしました。

遊戯場のテーマは「森の中の冒険遊び」

屋内であっても、子どもたちが「わくわく・どきどき」しながら思いきり体を使って遊べる場所を目指しました。フィール旭川は旧百貨店ということもあり、遊戯場としては天井が低く、また、スペースの中心には大きな柱があり、遊具の選択やレイアウトを考えるには難しい条件がありました。旭川市から整備運営を委託された(株)こどもクラブと設計を担当した(株)DNACO.は、ほとんどの遊具をオリジナルで設計し、柱と一体的に設置する方法を考えました。また、床には人工芝とカーペットで小道をつくり、天井には繁る木々の葉を見上げるような仕掛けなど、遊戯場全体がひとつの森のようになっています。

地元の自然環境をイメージ

独創的な木製遊具は色々な種類の木を使用し、木材が持つ自然な色や肌触りを活かした設計としました。製作は地元家具メーカーに依頼し、試行錯誤の末に、家具製造のノウハウを活かした「家具のまち旭川」らしさを感じられる木製遊具が完成しました。

こうした多くの方々の協力によって、もりもりパークは2011年9月16日にオープンし、今もたくさんの子どもたちで賑わっています。

もりもりな人たち

運営者
株式会社こどもクラブ
代表取締役 相原賢一
2011年9月16日のオープンに向けて、子どもたちが1年を通して元気に遊び回ることのできる楽しい遊び場となるようたくさんのアイデアを出し、多くの方々の協力を得て出来上がった遊戯場です。私自身も北海道出身ですので、冬期間外に出ることが億劫になりがちです。是非お子さんと一緒に、親子で森の中での冒険遊びに来て下さいね。
設計者
株式会社DNACO.
代表取締役 浅野正樹
低い天井高など様々な制約がありましたが、コンセプトである「森の中での冒険遊び」を具現化し、子ども達が伸び伸びと多様な遊びに取り組める空間作りを企図しました。設計にあたっては、既存柱を遊具に取込み、森の大樹に見立てた大型木製複合遊具や森の小道等による特徴のある構成としました。また、既製遊具を配しただけの遊戯場とならないよう、旭川の恵まれた自然環境をイメージし森をテーマにした演出性のある空間としました。